変化を愉しみつつ、ゆっくりと穏やかに
過ぎていく時間に浸る場所。
緑被率が低下していく都心において、小笹の森という大きなスケールで、森と人が共に暮らす場所を創出すること。
この「建物+庭」という単純な図式では解決できない課題に対し、森の生態系を守りつつ、森とヒトの距離を近づけ、そのここちよさを日々のシーンに取り込むために採用したのは、この丘のもともとの稜線を変えず、土地の起伏を活かした通路を結んでいく、という手法。
いずれは土に還ることができる自然素材を使用した建築物の点と点を、森の多様性を存分に味わえるよう、回遊させながら繋いだのです。
ここに暮らすヒトと同じように、生命のある森は成長し、常にその色やカタチを変えていきます。